ゴボウとチョウセンアサガオの根(有毒)
![]() |
![]() |
|
ゴボウ ゴボウは繊維質で、地際に束生する葉(根生葉)や苞葉が付いています。葉の下面や葉柄には灰白色の綿毛が密生しています。
|
チョウセンアサガオの根
チョウセンアサガオの根はもろく折れやすい。葉は互生(互い違いに付く)、または対生(向かいあって付く)状に付き、地際に束生する葉(根生葉)はありません。
|
|
![]() ゴボウの花 |
![]() チョウセンアサガオの花 |
|
ゴボウ (キク科)
ゴボウは中国北部からヨーロッパにかけて広く分布し、わが国で栽培される2年草です。束生する葉(根生葉)には長い葉柄があり、葉裏に灰白色の綿毛が密生しています。 野菜としてはおなじみですが、花が咲かないうちに根を収穫するので、花を見ることは稀です。花時の草丈は1.5m位になり、直径4cmほどのアザミのような頭花を付けます。 タネ(形態学的には果実)はゴボウシ(牛蒡子)と呼ばれ、解熱、去痰などの目的で柴胡清肝湯などの漢方処方に配剤されます。 |
チョウセンアサガオ (ナス科) チョウセンアサガオは、熱帯アジア原産の1年草で、江戸時代に薬用として栽培されたことがあります。草丈は1mほどになり、夏から秋にかけて漏斗形で長さ10〜15cmの白い大きな花を付けます。果実は球形で、太く短いトゲが多数あります。 植物全体にヒヨスチアミン、アトロピンなどのアルカロイド含有しており、誤食すると、嘔吐、瞳孔散大、けいれん、呼吸困難などの中毒症状が起きます 。 |
|
ゴボウとチョウセンアサガオの根の見分け方
|
![]() 色も形も野菜のオクラに似ています。オクラと間違えて食べ、中毒をした事例があります。
|
|
チョウセンアサガオの仲間
最近、観賞用によく植えられてるエンジェルス・トランペットもこの仲間で、同様の有毒成分を含有しているので、注意が必要です。 |
![]() |
|
チョウセンアサガオの果実 果実は球形で、太く短いトゲがあります。葉や茎は野菜のナスにとてもよく似ています。 |
||
![]() |
||
ヤエチョウセンアサガオ チョウセンアサガオと同様に有毒です。花色はこの写真のような薄紫色のものと、黄色のものがあります。 |