ニラとスイセン(有毒)
ニラの葉とスイセンの葉はとてもよく似ていて、中毒事故もしばしば起きています。
市販のニラ |
スイセン |
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ニラ(上)とスイセン(下)
ニラに比べスイセンの葉は、幅が広く、厚く、全体に大きいです。 形は似ていますが、臭いを嗅げばすぐわかります。
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ニラ(左)とスイセン(右)
スイセンの株元の茎(葉鞘)はニラに比べ太いです。 |
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ニラの地下部
ラッキョウのような鱗茎の下端に、短い根茎がつながっていて株状になります。
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スイセンの地下部
丸い球根(鱗茎)があります。 |
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ニ ラ
(ユリ科)
畑など栽培される多年草で、ユーラシア大陸原産といわれています。 9月頃、葉の間から花茎を出し、白い小さな花をつけます。葉には特有の臭いがあり、ご存知のように野菜として、炒め物や餃子などに調理されます。 黒い種子はキュウシ(韮子)またはキュウサイシ(韮菜子)と呼ばれ、漢方処方に用いられます。 |
スイセン(ニホンズイセン)
(ヒガンバナ科)
地中海沿岸地方原産とされる多年草で、日本では暖地の海岸に野生化しています。1〜2月頃、葉の間から花茎をだして、香りの良い花を付けます。植物全体、特に鱗茎にリコリンなどのアルカロイドを含有し、誤食すると嘔吐、下痢などを起こします。 また、ラッパスイセンなどのスイセン類やヒガンバナにも同じような成分があり、誤食すると同様に中毒を起こします。 |
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ニラの種子 |
ラッパスイセン |
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ニラとスイセンの見分け方
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ヒガンバナ |