近年、食品や水道水質、医薬品、病原体等の安全性に関する問題の複雑化、多様化に対応し、検査の重要性が増大しています。一方、分析技術は高度化し、ppm(parts per million、0.0001%)、ppb(parts per billion、0.0000001%)レベルの精密な試験検査が増加しています。また、貿易の拡大に伴い、国際的な検査の信頼性確保体制が求められています。
GLPは検査結果の信頼性を客観的、科学的に保証するための制度です。精度管理室は、検査実施部門を対象に内部点検を行い、試験品の取扱いや検査機器の保守管理、検査結果の処理等の基準の文書化し遵守しているかどうかや、検査担当者の技能水準の確保、検査精度を適正に保つための精度管理(外部・内部)実施状況等を確認し、検査結果の信頼性の確保に努めています。
GLP対象施設
福祉保健局医療政策部医療安全課及び当室では、都内の衛生検査所※の検査精度の向上を図り、都民の健康の確保を目的として、東京都衛生検査所精度管理事業を行っています。
※衛生検査所:人体から排出され、または採取された検体(血液、尿、糞便等)に ついての臨床検査を生業として行う場所(病院、診療所等を除く)
■調査方法
・オープン方式 :調査試料を検査所に直接配布する。
・ブラインド方式:公益社団法人東京都医師会が選定した協力医療機関を通じて、調査 試料であることを伏せ、患者検体として検査所に配布する。
検査所の実力を反映しやすい利点がある。
■調査結果
調査結果は東京都衛生検査所精度管理検討委員会で評価し、「東京都衛生検査所精度管理事業報告書」として公表しています。また、年度末に講習会を開催し、調査結果の講評を行っています。
※検討委員会及び事業報告書については以下のリンク先をご覧ください。
東京都衛生検査所精度管理事業(福祉保健局医療政策部医療安全課のページにリンク)
<資料>都内登録衛生検査所における遺伝子関連・染色体検査のアンケート調査結果
<資料>東京都衛生検査所精度管理調査における血液型検査の調査結果について(平成20 年度~平成28 年度)
<資料>東京都衛生検査所精度管理調査におけるHBs抗原の調査結果について(平成12年度~平成28年度)
厚生労働省 検体検査について(外部リンク)