輸入食品には国産食品と異なった特有の課題があります。
生産、製造・加工等に関する情報が得難い点、法規制をはじめとする安全確保の仕組みが日本と異なる点、日本と異なる気候風土のもとで生産されている点、長期輸送を伴う点などです。
このため、輸入食品は、国の検疫所に輸入届出を行って初めて国内での流通が認められる仕組みになっていますが、通関後に食品衛生法違反の食品等が発見される事例もあります。
そこで、東京都では都民の安全・安心確保の観点から、独自の輸入食品監視を行う輸入食品監視担当を設置しています。
輸入食品を流通の上流段階でチェックするため、都内の倉庫等の輸入食品関係施設に立ち入り、食品の衛生的な取扱いや適正表示を監視指導するとともに、食品の微生物試験や理化学試験のために収去検査を行っています。
さらに、輸入者が取扱食品に関する正しい知識を持ち、的確に衛生管理ができるよう、自主管理のための指導も行っています。
そのために、輸入許可書や自主検査成績書等の帳票類の管理及び事故発生時の対応手順等の管理状況を点検するために立入調査をするとともに、今後取り組むべき課題等の情報を提供する講習会を開催しています。
また、近年新たに発生した課題について調査し、食品の安全性の確認や新たな基準作りの一助とするための先行調査も行っています。
このページは、広域監視部食品監視部門が担当しています。