インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染して起こる急性の呼吸器感染症です。
日本国内において、2023/24シーズン(2023年9月4日~2024年9月1日)は、シーズン開始時期である2023年9月(第36週)の時点で、全国の定点当たり報告数が4.48人であり前シーズンの流行が続いていました。2024年5月(第18週)には、定点当たり報告数が0.45人と、流行の目安である1.00人を下回り、全国における今シーズンの流行は第18週で終息しました。2024年7月(第27週)には、全国の定点当たり報告数は0.28人となりましたが、都道府県別では沖縄県(3.89人)、茨城県(1.36人)と定点医療機関あたり報告数が1.00人を上回っている県があります。
日本を含む北半球の季節が夏の場合、南半球は冬でインフルエンザが流行する季節を迎えています。南半球で流行したインフルエンザウイルスは、その後、北半球の冬季に流行する可能性があるため、南半球のインフルエンザ流行状況は注視する必要があります。
現在、インフルエンザが流行しているオーストラリアの発生状況を紹介します。
(オーストラリア保健省よりhttps://www.health.gov.au/resources/collections/australian-respiratory-surveillance-reports-2024)
(インフルエンザワクチン株の情報)
・南半球の2024年インフルエンザシーズン インフルエンザウイルスワクチン株
A型株
A/ビクトリア/4897/2022(H1N1pdm09)
A/タイ/8/2022(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(ビクトリア系統)
・(参考)日本の2024/2025年シーズン インフルエンザワクチン株
A型株
A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1pdm09)
A/カリフォルニア/122/2022(SAN-022)(H3N2)
B型株
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
(参考文献)
インフルエンザ流行レベルマップ:https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
感染症発生動向調査 週報(IDWR): https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html
IDWR 2024年第1号<注目すべき感染症> インフルエンザ:
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/flu-idwrc/12477-idwrc-2401.html
2024年南半球インフルエンザシーズンに使用するインフルエンザウイルスワクチンの推奨される組成について(WHO):
・WHO FluNet
世界各地のインフルエンザ検出情報を調べることができるサイトです。
調べたい国と期間を選ぶことで、グラフまたは表でインフルエンザの検出情報が表示されます。
Global Influenza Programme (who.int) https://www.who.int/tools/flunet
・北半球の2024-2025シーズンにおけるインフルエンザのワクチンについて(WHO)
・日本での2024-2025シーズンにおけるインフルエンザのワクチン(東京都感染症情報センター)
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/vaccine2024/