都内におけるインフルエンザウイルスの遺伝子系統樹解析について
2024/2025年シーズン(2024年9月2日~)のインフルエンザウイルスの解析結果をまとめました。
インフルエンザウイルスAH1pdm09のHA領域における遺伝子系統樹(2024年10月28日現在)
2024/2025年シーズンは、2023/2024年シーズンに引き続きAH1pdm09が都内で検出されました。2024年5月以降は、AH1pdm09の検出が増えています。2023/2024年シーズンの流行株は、2024/2025年シーズンのワクチン株と同じクレードに属する株(2023/2024年シーズン流行株①)と、2024/2025年シーズンのワクチン株と異なるクレードに属する株(2023/2024年シーズン流行株②)の2つのクレードに分かれました。2023/2024年シーズンのうち2024年4月以降の都内検出株(水色)および2024/2025年シーズン都内検出株(紫、赤)は、2023/2024年シーズン流行株②に属しました。
インフルエンザウイルスAH3亜型のHA領域における遺伝子系統樹(2024年10月28日現在)
2024/2025年シーズンは、2023/2024年シーズンに引き続きAH3亜型が都内で検出されました。検出株(紫)は、2024/2025年シーズンのワクチン株に近縁でした。
インフルエンザウイルスB型のHA領域における遺伝子系統樹(2024年10月28日現在)
2024/2025 年シーズンは、2023/2024年シーズンと同様にB型 Victoria系統が検出されました。検出株(紫、赤)は、2024/2025年シーズンのワクチン株と近縁でした。
リンク
・都内のインフルエンザの流行状況について