都内におけるインフルエンザウイルスの遺伝子系統樹解析について

インフルエンザウイルスAH3亜型のHA領域における遺伝子系統樹(2023年5月31日現在)

 2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンに都内で検出されたインフルエンザウイルスは、AH3亜型が主流です。検出されたAH3亜型は新型コロナウイルスの流行以前( 2 0 1 8 年から2 0 2 0 年初め)の検出株とは異なるクレードを形成しました。流行株は2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンのワクチン株と同じクレードに属する株(2022/2023シーズン流行株①)と、2022/2023シーズンのワクチン株と異なるクレードに属する株(2022/2023シーズン流行株②)の2つのクレードに分かれました。5月()にはどちらのクレードも都内で検出されています。

 

 

インフルエンザウイルスAH1pdm09のHA領域における遺伝子系統樹(2023年5月31日現在)

 2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンに検出されたAH1pdm09は、新型コロナウイルスの流行以前( 2 0 1 8 年から2 0 2 0 年初め)の都内検出株と異なるクレードを形成しましたが、2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンのワクチン株と近縁でした。

インフルエンザウイルスB型のHA領域における遺伝子系統樹(2023年5月31日現在)

 2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンは、B型はVictoria系統のみ検出されました。新型コロナウイルスの流行以前( 2 0 1 9年から2 0 2 0 年初め)の都内検出株と異なるクレードを形成しましたが、2 0 2 2 / 2 0 2 3 年シーズンのワクチン株と近縁でした。

 

 

リンク

・都内のインフルエンザの流行状況について

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