都内におけるインフルエンザウイルスの遺伝子系統樹解析について
インフルエンザは2023年9月4日より2023/2024年シーズンです。
2023/2024年シーズンのインフルエンザウイルスの解析結果をまとめました。
インフルエンザウイルスAH3亜型のHA領域における遺伝子系統樹(2024年3月5日現在)
2023/2024年シーズンは、2022/2023年シーズンに引き続きAH3亜型が都内で多く検出されています。2023/2024年シーズンの検出株の多くは、2022/2023年シーズンの都内検出株(緑)とは異なるクレードを形成し(青、紫、黄、赤)、2023/2024年シーズンのワクチン株と近縁でした。
インフルエンザウイルスAH1pdm09のHA領域における遺伝子系統樹(2024年3月19日現在)
2023/2024年シーズンは、AH3亜型とともに、AH1pdm09も都内で検出されています。 2023/2024年シーズンの検出株の多くは、2022/2023年シーズンの都内検出株(緑)とは異なるクレードを形成し(青、紫、黄、赤)、2023/2024年シーズンのワクチン株と近縁でした。
インフルエンザウイルスB型のHA領域における遺伝子系統樹(2024年3月19日現在)
2023/2024 年シーズンは、2022/2023年シーズンと同様にB型 Victoria系統が検出され(青、紫、黄、赤)、2024年1月下旬頃から都内での検出が増えています。新型コロナウイルスの流行以前(2018年から2020 年初め)の都内検出株と異なるクレードを形成し、 2023/2024年シーズンのワクチン株と近縁でした。
リンク
・都内のインフルエンザの流行状況について