結核・性感染症研究室

Ⅰ 結核に関する業務

  東京都の結核対策に基づき、結核菌感染診断法であるクォンティフェロン検査(QFT)や、結核菌の塗抹・分離・同定・薬剤感受性、遺伝子型別(VNTR法)等の試験検査・調査研究を行っています。

 

結核とは

 結核は結核菌(マイコバクテリウム・ツベルクローシス)による感染症です。結核菌は抗酸菌の一種であり、長さ2~10 µm、幅0.3~0.6 µmの細長い菌です。発病して排菌している人からの空気感染(飛沫核感染)により伝播します。咳・痰・微熱などの症状が現れ、進行すると病変が拡大し、また骨や腸管、腎臓など肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります。

 結核の詳細はこちら

マイコバクテリウム・ツベルクローシス

結核菌(マイコバクテリウム・ツベルクローシス)

   

結核菌等の検査方法

 クォンティフェロン検査(QFT、インターフェロン‐γ測定検査)の詳細はこちら
 遺伝子型別試験(VNTR法)の詳細はこちら

QFT-Plus検査の原理クォンティフェロン検査の概要

 

接触者健診

 結核感染者の身近な人も結核菌に感染している可能性があるため、保健所では積極的に調査を行っており、その際にQFTを用いています。

 

 

主な研究の紹介

 1. 東京都におけるインターフェロンγ遊離試験(IGRA)の現状

 2. 東京都における薬剤耐性結核菌の出現状況と遺伝子型別

 3. 広範囲薬剤耐性結核菌(XDR-TB)について

 4. 結核菌の遺伝子型別法の現状(PDF)

 

Ⅱ 性感染症に関する業務

 都の性感染症対策に基づき、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症等の性感染症の試験検査を行っています。また、血清学的試験(血中抗体価の測定等)により小児予防接種DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)の流行予測調査を行なっています。

 

取り扱う主な性感染症

梅毒 淋菌感染症 性器クラミジア感染症 など

梅毒トレポネーマ           淋菌

          梅毒トレポネーマ(トレポネーマ・パリダム)         淋菌(ナイセリア・ゴノレエ)

 

無料匿名検査

 都内では、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症の誰でも受けられる無料匿名検査を、保健所等で実施しています。

梅毒検査法(カード法) 梅毒血清検査 生化学分析分析装置 クラミジア・淋菌核酸検査装置

             梅毒検査法(カード法)                 梅毒血清検査 生化学分析分析装置                 クラミジア・淋菌核酸検査装置 

 

主な研究の紹介

 1. 東京都における梅毒無料匿名検査の陽性率の推移
 2. 梅毒RPR法の検査法による定量値の比較と東京都保健所等における梅毒検査陽性数の推移
 3. 東京都の性感染症サーベイランス事業で分離された淋菌の薬剤感受性について
 4. 東京都における性器クラミジア感染症の発生状況およびクラミジア・トラコマティス血清型の分布状況(2016-2018年)(PDF)

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(このホームページの問い合わせ先)
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※<at>を@に置き換えてご利用ください。
また、個別にお答えしかねる場合も
ありますので、ご了承ください。
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