生体影響研究科のページ

業務内容

 生体影響研究科では、化学物質の生体機能への影響や生体の組織・器官に及ぼす形態的変化、遺伝毒性、行動等への影響を明らかにするため、一般毒性試験、薬物代謝試験、次世代影響試験、神経行動毒性試験、培養細胞試験等を用いて多角的に検討し、ヒトへの安全性を科学的根拠に基づいて評価しています。

 行政試験としては、危険ドラッグの生体影響試験、ディーゼル排出ガス中有機酸の生体影響試験、医薬品や医療器具の生物学的安全性試験、健康食品中の甲状腺組織末の鑑別試験等を行っています。

 調査研究としては、製品中のナノマテリアルや食品・環境・生活関連物質中に存在する化学物質等の生体影響に関する研究を行っています。また、行政需要に迅速な対応を図るため、安全性に関する生体影響を従来の試験法よりも短時間で的確に評価できる新たな試験法の開発を行っています。

研究室の構成

  • 一般毒性研究室

 ラットやマウスを用いて被験物質の毒性(生体への影響)を病理組織学的に評価しています。被験物質毎に最適の方法を検討し、投与から解剖、標本作製まで、正確で効率の良い作業を行っています。

  • 特殊毒性研究室 

 被験物質が脳や次世代に及ぼす影響を調べています。危険ドラッグの影響をマウスの行動観察や行動量の測定によって評価しています。また、危険ドラッグを投与したマウスの神経伝達物質の脳内濃度を連続測定する特殊な試験も行います。

  • 細胞分子毒性研究室

 さまざまな手法により、被験物質が及ぼす影響を細胞および分子レベルで調べています。
走査型および透過型電子顕微鏡を用いて被験物質の性質を調べたり、新規試験法の開発を行っています。

調査・研究

   ナノマテリアルについて

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