化合物名 | 指針値 | |
μg/m3 | ppm | |
ホルムアルデヒド | 100 |
0.08 |
アセトアルデヒド | 48 | 0.03 |
トルエン |
260 |
0.07 |
キシレン | 200* | 0.05* |
パラジクロロベンゼン | 240 | 0.04 |
エチルベンゼン | 3800 | 0.88 |
スチレン | 220 | 0.05 |
テトラデカン | 330 | 0.04 |
フタル酸ジブチル | 17* | 0.0015* |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル | 100* | 0.0* |
クロルピリホス |
1 (小児0.1) |
0.07ppb (0.007ppb) |
ダイアジノン | 0.29 | 0.02ppb |
フェノブカルブ | 33 | 0.0038 |
総揮発性有機化合物 | 400 注1) |
両単位の換算は25℃の場合による。
注1:暫定目標値 *2019年1月17日改定
以下に、室内濃度指針値が設定された物質について、化合物名、1. 根拠とした毒性指標、2. 健康影響注2)を記述します。
ホルムアルデヒド:1. ヒト吸入暴露における鼻咽頭粘膜への刺激、2. 臭気閾値(0.08 ppm)、眼・鼻・喉への刺激・炎症、流涙、接触性皮膚炎、発ガン性(IARC,1A)
アセトアルデヒド :1. ラットの経気道暴露における鼻腔嗅覚上皮への影響、2. 眼・鼻・喉に刺激、接触性皮膚炎、高濃度で麻酔作用、意識混濁、気管支炎、肺浮腫等
トルエン:1. ヒト吸入暴露における神経行動機能及び生殖発生への影響、2. 臭気閾値(0.48 ppm)、眼・気道に刺激、高濃度長期暴露で頭痛、疲労、脱力感等
キシレン:1. ヒトにおける長期間職業曝露による中枢神経系への影響、2. トルエンと似た症状を呈する
パラジクロロベンゼン:1. ビーグル犬経口暴露における肝臓及び腎臓等への影響、2. 臭気(15-30 ppm)、高濃度長期暴露で肝・腎・肺・メトヘモグロビン形成に影響
エチルベンゼン:1. マウス及びラット吸入暴露における肝臓及び腎臓への影響、2. 臭気(10 ppm以下)、眼・喉への刺激、目眩、意識低下等
スチレン:1. ラット吸入暴露における脳や肝臓への影響、2. 臭気(60 ppm)、眼・鼻・喉への刺激、眠気、脱力感等
テトラデカン:1. C8−C16混合物のラット経口暴露における肝臓への影響、2. 高濃度で麻酔作用、接触性皮膚炎
フタル酸ジブチル:1. ラットの生殖・発生毒性についての影響、2. 眼・皮膚・気道に刺激
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル:1. ラットの雄生殖器系への影響、2. 眼・鼻・気道に刺激、接触性皮膚炎
クロルピリホス:1. 母ラット経口暴露における新生児の神経発達への影響及び新生児脳への形態学的影響、2. アセチルコリンエステラーゼ阻害、倦怠感、頭痛、目眩、胸部圧迫感、吐き気、縮瞳等
ダイアジノン:1. 吸入暴露における血漿及び赤血球コリンエステラーゼへの影響、2. クロルピリホスと似た症状を呈する
フェノブカルブ:1. ラットの経口暴露におけるコリンエステラーゼ活性等への影響、2. アセチルコリンエステラーゼ阻害、倦怠感、頭痛、目眩、悪心、吐き気、縮瞳等
総揮発性有機化合物:1. 実態調査結果に基づく
注2:厚生労働省「室内空気中化学物質についての相談マニュアル作成の手引き」より。