食品化学部は、食品成分研究科、食品添加物研究科、残留物質研究科の3科で構成され、食品の安全・安心を確保できるよう、「食品衛生法」、「食品表示法」及び「健康増進法」などの関連法規に基づき、都内で流通する様々な食品について理化学的な検査を行っています。
また、これらの試験検査に関する試験法の開発やその試験法を用いた実態調査などの調査研究を行っています。
食品化学部動画
動画Ⅲ 食品化学部紹介
迅速・低コスト・高精度!「6種類の食品中甘味料一斉分析法」の開発
現在流通している食品には、安全性が確認され、厚生労働大臣に認められた様々な食品添加物が使用されています。
食品添加物の中で、スクラロース、アセスルファムKをはじめとする各種甘味料は、多くの食品に「甘さ」をつけるために使用されています。
甘味料の使い方には食品衛生法で定められた基準があり、これに適合するか確認するために、複数の甘味料を同時、迅速かつ精度良く検査する必要があります。
当科では、これまで各種の甘味料を別々の方法で検査していたため、結果判定に3日間ほど要していましたが、このうち6種類の甘味料を、最短1時間半に短縮して検査できる迅速法を確立しました。
これまでの検査法の課題を解消し、迅速かつ高精度な検査結果を提供可能にした「6種類の食品中甘味料一斉分析法」のうち、迅速化の大きなポイントとなる透析工程について、従来法との比較を動画でご覧ください。
動画
動画Ⅲ-1-1 迅速・低コスト・高精度!「6種類の食品中甘味料一斉分析法」の開発1
動画Ⅲ-1-2 迅速・低コスト・高精度!「6種類の食品中甘味料一斉分析法」の開発2
お肉の中に、お薬が残っていないかな?新しく作った方法で探ってみよう!
抗生物質は、人だけでなく豚などにも使われます。
使い方によっては、肉に残ってしまうことがあります!
残っているかどうか、どうやって検査するのでしょうか?
ここでは、機械だけでなく、微生物を使ったバイオアッセイがどのような方法かを
お話します。
また日々、化学、生物、食品などさまざまな分野を勉強した職員が知恵を出し合い、
より早くより正しく検査ができる新しい分析法を研究しています。
今回そのうちのひとつ、これまで検査が難しかった抗生物質を
豚肉から見つけることにつながったテーマをご紹介します。
最後に、自由研究にも使える、ご自宅のものでできるバイオアッセイについても
触れていますので、ぜひご覧ください。
動画Ⅲ-2 お肉の中に、お薬が残っていないかな?新しく作った方法で探ってみよう!