微生物部は3研究科で構成されています。各研究科では、「感染症法」や「食品衛生法」などに基づいて、感染症の原因究明や流行状況把握、食中毒の原因究明及び食品の安全性確保を目的とした微生物学的検査を行っています。
また、微生物学的試験法の開発・改良、病原体の汚染実態調査、病原性解析、分子疫学解析などに関する調査研究を行っています。
「東京都内で分離された新型コロナウイルスの次世代シーケンサーを用いた遺伝子解析」
東京都内の新型コロナウイルス陽性検体から分離したウイルス株について次世代シーケンサーを用いて遺伝子解析を行いました。その結果、感染力の強い変異株が次々と国内に侵入したことによって、都内の感染者数が増加したことが明らかとなりました。さらに変異株サーベイランス検査構築による変異株の感染実態を把握することで、都の感染症対策に貢献することができました。
動画Ⅱ-1 東京都内で分離された新型コロナウイルスの次世代シーケンサーを用いた遺伝子解析
「マイコプラズマ・ジェニタリウムの薬剤耐性遺伝子変異について」
性感染症による男性尿道炎の原因微生物としてはクラミジア・淋菌がよく知られていますが、近年、薬剤耐性遺伝子変異を獲得したマイコプラズマ・ジェニタリウムによる治療困難例が報告されています。そこで当センターで検出された事例と共にその概要をご紹介します。
動画Ⅱ-2 マイコプラズマ・ジェニタリウムの薬剤耐性遺伝子変異について